kokeshi.tomita– Author –

いつぞや 下呂温泉に浸かりて帰り路。 あまりにも美しい芝桜が咲いていた。 足の踏み場に困るとはこの事であろう。 傷つけぬようゆっくりゆっくり移動する。 気がつくと通りにでた。 あんなに大変だったのに 振り返るとすぐに戻りたくなってしまう。 花壇...

新潟から信濃に向け しばし歩く事にした。 夕刻すぎると湿度が増し 土と微生物•植物達が香り 歩く事がますます楽しくなる。 街灯無き暗い夜道も月に照らされれば 何も怖くないし ただただ大地と一体化した私は 宇宙に輝く星になった気分だ。 1時間ほど歩く...

無理なく移動していたつもりだったが その日はとにかく暑かった。 長野県は日本有数の避暑地だが そんな事は 元気いっぱいな太陽の下では関係ない。 そのまま夏のあつさを感じながら歩き続けると 田んぼの水が美味しいそうに見えるほど 喉が渇いた。 とに...

とある旅路での事。 旅の疲れを癒す為 木造で昭和の香りのする 銭湯へ立ち寄る。 番頭さんにお金を払い赤い暖簾をくぐると 錆が愛おしい歴史を感じる体重計。 自販機の横には綺麗に 整頓された空瓶とケース達。 なんとも言えぬ暖かい空間で 衣類を大切に畳...

先日長野県飯田市におじゃました。 駅前に到着すると看板の 林檎並木なる素敵な文字が飛び込んできた。 これは、行かねばならぬ。 そう考え駅から 心躍らせ林檎ロードまで歩く事に。 道中楽しい飯田の街並みや 林檎のマンホール見惚れていると あっという...

先日、小谷村で末にある発表の為 民謡保存会の集いが およそ2ヶ月ぶりにあった。 この数ヶ月も色々な事があり 目まぐるしく過ごしていたが 皆に会うとそれまでのささくれが 消え楽しい気持ちで満たされた。 旅を好む個性だからこそ 旅の情けが身に沁みる。

先月末、稽古の為 越後を訪れた。 その帰り道である。 あまりの神々しさに 気がつくと車を降り 風が吹き抜け大地が香る中 ただただ涙を流していた。 そんな、移動。 また、来月が楽しみである。

作詞作曲 とみた ほたる 【猫鼻音頭】 信濃と越後の境目で 白いカモシカお出迎え 光照らして苔がむす 不思議な温泉ございます 猫鼻の湯×4 猫鼻の×4 湯〜 紳士淑女の集う場所 人情、湯の華香る場所 清水は次郎長さすけれど ここじゃ名物和尚様 猫鼻の湯×4 ...

美術館を訪れた時の事である。 入り口でとあるガラス作家の作品が展示されていた。 地球のエネルギーと生きている事の喜び。 美しい作品の数々に足が止まり愛に包まれ ただただ涙がとまらなくなった。 時が止まりキラキラと輝く作品を眺め幸せな気持ちにな...

先日、浅間温泉の広場で芸を 披露させていただいた。 今まで、機材もなく自分の体だけで 活動しており人様の前で 自分以外の方に音響照明 御協力いただいた事は初めてであった。 初めてCDからの音源で 歌わさせていただいたのだが 皆様のご協力と機材。 ス...